家の充電を一箇所にまとめる、設計の手順

読みもの

必要なW数を計算して、ポート数を決めて、置き場所を決める。順番があります。

家の中で充電する機器は、思っているより多いです。スマートフォン、イヤホン、タブレット、スマートウォッチ、モバイルバッテリー、ハンディ機器。

それぞれに充電器を用意すると、コンセントが足りなくなり、ACアダプタで机が埋まります。1台にまとめる手順を書きます。

1. 充電する機器を数える

紙に書き出してください。だいたい想定より多くなります。

機器 必要なW数の目安
スマートフォン 20〜45W
タブレット 20〜30W
ノートPC 45〜100W
ワイヤレスイヤホン 5W以下
スマートウォッチ 5W以下
モバイルバッテリー 20〜45W

2. 「同時に充電する台数」を決める

全部を同時に挿すわけではありません。夜、一斉に充電する台数が基準です。

  • 一人暮らし → 2〜3台
  • 二人暮らし → 4〜5台
  • 家族 → 5台以上

3. 必要な合計出力を計算する

同時に挿す機器のW数を足します。ただし、全部が最大出力を要求するわけではありません

  • スマホ3台 → 合計60〜100W程度
  • ノートPC1台+スマホ2台 → 合計100〜140W程度
  • ノートPC2台+その他 → 合計200W以上

ここで重要なのが、出力の分配です。合計100Wの充電器に3台挿すと、1台あたりは30W前後になります。ノートPCを速く充電したいなら、合計値に余裕を持たせてください

4. 置き場所で形を決める

デスクに置く

  • 多ポートの据え置き充電器100W級の3ポートあたりが標準
  • 台数が多いなら大出力のもの
  • ケーブルは短いもの(0.3〜0.9m)で、机の上で完結させる

ベッドサイドに置く

  • ワイヤレス充電が向きます。暗い部屋でケーブルの向きを探さずに済みます
  • スマホ+ウォッチ+イヤホンなら、3in1のスタンドで1台にまとまります
  • ファンの音がする製品は寝室に向きません

玄関・リビングに置く

5. ケーブルを揃える

充電器を良くしても、ケーブルが60Wまでなら60Wで頭打ちです。

  • 100W以上を流すケーブルを1本は用意する(ノートPC用)
  • 残りは用途に合う長さで。短いほど机がすっきりします
  • 2-in-1の分岐ケーブルなら、本数を減らせます

見分け方はUSB-Cケーブルの話に書きました。

6. ACアダプタを減らす

充電を1台にまとめる最大の効果は、四角い塊が減ることです。

配線が汚く見える原因は、線ではなくACアダプタです。多ポート充電器1台にまとめると、コンセントが1口で済み、机の下の塊も1つになります(配線のまとめ方)。

7. 安全の確認

  • 電源タップの合計は1500Wまで。 充電器だけなら余裕がありますが、暖房器具と一緒に挿さないでください(電源タップの話
  • PSEマークのある製品を選ぶ認証の話
  • 熱がこもる場所に置かない。 引き出しの中や、布の上は避ける

構成の例

一人暮らし・デスク中心

二人暮らし・リビングに集約

出張が多い

  • 持ち歩き用に小型の100W
  • 家用に据え置き1台
  • 持ち歩きと据え置きを分けると、毎回鞄から出す手間がなくなります(出張の最小構成

買い時

充電器はセールでの値引き幅が大きく、型落ちも安い分野です。GaNの世代交代で小型化が進んでいるので、旧世代は「同じ出力でひと回り大きい」というだけで安くなります。

据え置き用は型落ちで十分、持ち歩き用は新しいほうを。この使い分けが、金額と使い勝手のバランスが良くなります。価格の記録は充電器のカテゴリにまとめています。