配線は、見えなくするより「抜き差ししやすく」する

読みもの

きれいにまとめた配線は、次に何かを足すときに崩れます。崩れない前提で組む手順です。

デスクの配線を一度きれいにまとめても、数か月後には元に戻っています。原因はまとめ方が悪いからではなく、まとめる前提が間違っているからです。

機器は増えます。買い替えます。だから完全に固定しないのが正解になります。

手順は4つだけ

1. 電源を1か所に集める

床に置いた電源タップにすべて挿すと、机を動かすたびにケーブルが引っ張られます。天板の裏に電源タップを固定して、そこから上に伸ばす形にします。

  • 結束バンドで固定すると、タップを交換するときに切る羽目になる。**面ファスナー(マジックテープ)**で留める
  • 天板裏にトレーを付けると、タップとアダプタをまとめて載せられる
  • コンセントから天板裏までの1本だけが床を通る形になる

ここができると、机の下から出るケーブルが1本になります。掃除機が入るようになるのが実利です。

2. ACアダプタの居場所を決める

配線が汚く見える最大の原因は、線ではなく四角い塊です。ノートPCの電源、モニターの外部電源、ハブの電源。これらが床に転がっていると、どれだけ線を束ねても片付いて見えません。

対策は2つ。

  • 天板裏のトレーに載せる
  • アダプタの数を減らす。 複数の機器を1台の多ポート充電器にまとめると、塊が1つになります

据え置きの充電器を1台入れると、スマホ・イヤホン・タブレット・ハンディ機器のアダプタが全部消えます。これは見た目だけでなく、コンセント数の節約にもなります。

充電器・ケーブル

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3. 長さを合わせる

余ったケーブルをぐるぐる巻いて束ねるのは、見た目が悪いだけでなく、発熱と断線の原因になります。

  • 必要な長さのケーブルに買い替えるのが、結局いちばんきれい
  • 0.3m、0.9m、1.8mあたりを使い分ける。長さの使い分けは別記事に書きました
  • どうしても余る電源ケーブルは、8の字ではなく緩い輪で留める

充電用の短いケーブルは、机の上に出したままにしておくものです。すぐ挿せる位置に1本あると、机の上でケーブルを探さなくなります。

4. 抜き差しする線だけ、手前に残す

ここが本題です。すべてを裏に隠すと、USBメモリを挿すたびに机の下に潜ることになります。

  • 常時挿しっぱなし(モニター、電源、有線LAN) → 裏でまとめて固定していい
  • 抜き差しする(充電、外付けストレージ、ヘッドホン) → 手前に出す

抜き差しする側は、ケーブルを天板の縁に留めるクリップのようなもので、落ちない位置に置いておきます。ケーブルが机の裏に落ちるのを拾う動作が、毎日の地味なストレスです。

やらないほうがいいこと

  • 結束バンドで本締めする。 1本替えるのに全部切ることになります。面ファスナーかスパイラルチューブで、後から抜ける形にする
  • 配線モールで壁に固定する。 賃貸では跡が残ります。机の移動もできなくなります
  • ケーブルを束ねて直角に曲げる。 曲げ癖のついた場所から断線します。特に電源ケーブルの根元
  • 見えない場所に熱源を押し込む。 ACアダプタとハブは発熱します。密閉したボックスに入れないでください

増やす前提で組む

3か月に一度、何かが増えると考えてください。そのとき、

  • 電源タップに空きが1口ある
  • 天板裏のトレーにアダプタ1個ぶんの余白がある
  • ケーブルを1本追加しても、束をほどかずに通せる

この3つが確保されていれば、配線は崩れません。ぴったり組んだ配線ほど、次で崩れます。

買い時

配線用品(面ファスナー、トレー、クリップ)は単価が安く、セールでの値動きも小さい分野です。待つ意味は薄いので、必要になったら買っていいものです。

一方で、据え置きの多ポート充電器は高価で、セールでの下げ幅が大きい製品です。ここだけは価格を見て買うと差が出ます。当サイトでは充電器のカテゴリで価格を記録しています。