ガジェットの予算は、触る時間の長さで配分する

読みもの

同じ5万円でも、どこに置くかで満足度が変わります。優先順位の付け方の話です。

デスク環境やガジェットに使える金額には上限があります。どこに厚く配分するかで、同じ金額でも結果が変わります。

判断の軸は2つです。触る時間の長さと、代替のしにくさ

1. 触る時間が長いものに厚く

1日8時間デスクにいるなら、その8時間ずっと接しているものが優先です。

接している時間 対象
ずっと見ている モニター
ずっと触っている キーボード、マウス
ずっと座っている 椅子
ずっと聞いている イヤホン・スピーカー
ずっと当たっている 照明

逆に、時間の短いものは安くていい。充電器は挿すのが1日数回、ケーブルは差すだけ、ハブは繋ぎっぱなし。性能が足りていれば価格で選んでいいカテゴリです。

この考え方だと、優先順位は自然にこうなります。

  1. 椅子・机の高さ(無料でできる調整から)
  2. モニター
  3. キーボード・マウス
  4. 照明
  5. イヤホン・スピーカー
  6. 充電器・ケーブル・ハブ

2. 代替しにくいものに厚く

「後から足せるか」「他で代用できるか」で考えます。

  • モニター → 一度買うと数年使う。後から解像度は上げられない
  • 椅子 → 代用が効かない。クッションで多少は誤魔化せるが限界がある
  • キーボード → 買い替えは容易だが、合わないものを使い続けると体に来る
  • 充電器 → いつでも買い替えられる。今の不満が出たときに買えばいい
  • ケーブル → 消耗品。セールでまとめ買いすれば済む

「後で買い足せるもの」は後回しにして構いません。

無料でできることを先にやる

金額をかける前に、効果が出ることがあります。

  • 画面の輝度を下げる(目の疲れ)
  • 机と椅子の高さを合わせる(肩と首)
  • 画面の高さを本や箱で上げる(首)
  • 窓を背にしない(見づらさ)
  • モニターのリフレッシュレート設定を確認する(買った性能が出ていない)

詳しくは高さの合わせ方モニターを買ったらやる設定に書きました。ここをやらずに買い足すと、何を買っても効果が薄まります。

金額帯ごとの配分例

3万円で変えるなら

  • モニターアーム(3,000〜1.8万円) — 高さが合い、机が広くなる
  • テンキーレスのキーボード(3,000〜1.6万円) — 肩が開かない
  • デスクライト(5,000円〜) — 明暗差が減る

モニターを買い替えるには足りない金額ですが、今のモニターを正しい位置に置くことはできます。体感の変化は、この3つのほうが大きいことがあります。

5〜7万円で変えるなら

  • 27インチのモニター(3〜4万円) — 作業領域が変わる
  • アーム(1万円前後)
  • 残りでキーボードか照明

モニターはUSB-C対応かどうかで1万円前後変わります。ノートPCがメインなら、その差を払う価値があります。

10万円以上なら

椅子が選択肢に入ります。ただし、椅子は試座してから買うべきものです。ここだけは通販で完結させないほうがいいと思います。

お金をかけても変わらないもの

  • 高価なケーブル。 規格を満たしていれば、それ以上払う意味は薄いです(見分け方
  • オーバースペックな充電器。 機器側の上限を超えて速くはなりません
  • 使わない機能。 4K240Hzのモニターを事務作業に使っても、差は出ません
  • DPIの高いマウス。 実際に使うのは800〜1600です

逆に、けちると後悔するもの

  • 電源タップ。 安全に直結します(選び方
  • モニターアームの剛性。 毎日動かすなら、安物は揺れとへたりが出ます
  • 保証とサポート。 壊れたときの手間まで含めて価格です(不良だったときの動き方

セールとの組み合わせ

配分を決めたら、カテゴリごとに買い時が違うことを踏まえて買います。

  • 充電器・ケーブル → セールのたびに下がる。待てば必ず機会がある
  • モニター → 世代交代のほうがセールより効くことがある
  • 季節家電シーズン前が安い
  • Amazonデバイス → 大型セールで半額近くになる

全部を同じセールで揃える必要はありません。優先順位の高いものから、それぞれの買い時に。この順番なら、同じ予算で満足度が上がります。

配分を決めたら、あとは買い時を待つだけです。製品ごとの価格記録を材料にしてください。