モニターを買ったら、最初にやる設定
初期設定のままだと明るすぎて、性能も出ていません。15分で終わる項目を順に書きます。
モニターは、箱から出した状態が最良ではありません。店頭で目立つように、初期設定は明るさもコントラストも強めに振られています。そして、リフレッシュレートや可変リフレッシュレートは初期状態でオフのことがあります。
買ったその日にやる項目を、効く順に書きます。
1. リフレッシュレートを確認する(最優先)
144Hzのモニターを買っても、PC側の設定が60Hzのままなら60Hzで動きます。これは非常によくある見落としです。
- Windows → 設定 → システム → ディスプレイ → ディスプレイの詳細設定
- macOS → システム設定 → ディスプレイ
ここで選べる最大値を選んでください。選べない場合は、
- ケーブルを疑う。 付属ケーブルが最上位規格とは限りません(ケーブルの見分け方)
- 端子を替える。 HDMIとDisplayPortで上限が違うことがあります
- ハブ経由をやめる。 帯域を分け合っているぶん、上限が下がります
2. 可変リフレッシュレート(VRR)をオンにする
FreeSync、G-SYNC Compatibleと呼ばれる機能です。フレームレートが上下したときの画面の裂けとカクつきを減らします。
モニター側のメニューと、PC側の設定の両方でオンにする必要があります。片方だけだと効きません。無料で効く設定なので、ゲームをするなら必ず確認してください。
3. 明るさを下げる
初期値はほぼ確実に明るすぎます。目安は、
- 白い背景のページを表示して、紙より明るく感じなければ適正
- 日中と夜で変わるので、手元で調整しやすい場所にボタンを覚えておく
明るさを下げると、目の疲れが減り、モニターの寿命も伸びます。部屋の明るさとの差を減らすのが本質なので、暗い部屋なら大きく下げてください(照明の考え方)。
4. 表示モード(プリセット)を選ぶ
「標準」「ゲーム」「映画」「sRGB」などのプリセットがあります。
- 作業が中心 → sRGBモード。色が誇張されず、他の環境で見たときとの差が小さい
- ゲーム → ゲームモード。ただし応答速度の設定が最速になり、オーバーシュート(輪郭に残像の縁が出る)が起きることがある
- 映像 → 好みで
「ビビッド」「ダイナミック」のような彩度を上げるモードは、店頭向けの設定です。長時間見ると疲れます。
5. オーバードライブは「中」から試す
応答速度を上げる設定で、名称はメーカーごとに違います(Response Time、Overdrive、Trace Freeなど)。
最速にすると、動く物体の輪郭に白や黒の縁が出ることがあります。これはオーバーシュートといって、残像より目立ちます。
中程度の設定から始めて、気にならなければそのまま。残像が気になるなら1段上げる。これが安全な手順です。
6. 文字のスケーリングを合わせる
4Kモニターを100%表示にすると、文字が小さすぎて読めません。
- 27インチの4K → 125〜150%
- 32インチの4K → 100〜125%
- 27インチのWQHD → 100%
複数のモニターを混在させると、ウィンドウを移動したときに文字サイズが変わります。同じ解像度・同じスケーリングで揃えるのが一番快適です(1枚か2枚かの判断)。
7. 物理的な位置を合わせる
設定より効くことがあります。
- 画面の上端が、目の高さかやや下。 見上げる配置は首に来ます
- 距離は、腕を伸ばして画面に触れるくらいが目安。27インチなら60〜70cm
- 少し後ろに傾ける。 画面の面が視線に対して垂直になるように
高さ調整ができないスタンドなら、本や台で上げてください。モニターアームを検討するのは、その後で構いません。
8. ドット抜けを確認する
保証期間内に見つけないと、対応してもらえません。
- 全画面を単色(黒・白・赤・緑・青)で表示して、点が残っていないか見る
- 無輝点保証が付いている製品なら、規定の範囲内で交換の対象になります
- 見つけたら、日付と症状を記録してすぐ連絡する(不良だったときの動き方)
返品期間は有限です。届いた日のうちに確認してください。
やらなくていいこと
- 高価な色調整器(キャリブレーター)を買う。 印刷物や動画の納品をする人以外には不要です
- ブルーライトカットモードを常時オン。 画面が黄色くなり、色が分からなくなります。夜だけで十分です
- HDRを常時オン。 明るさが足りないモニターでHDRをオンにすると、かえって眠い絵になります
ここまでで15分ほどです。買い替えても体感が変わらないという人の多くは、設定が初期値のままです。新しいモニターを買う前に、今の1台でこの項目をやってみてください。それで十分になることがあります。
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