スマートスピーカーは、置く部屋で選ぶものが変わる

読みもの

画面の要不要、音質、ハブ内蔵。部屋ごとに正解が違います。実際に使う機能から逆算します。

スマートスピーカーを買ったものの、タイマーと天気しか使っていない。よくある話です。

原因は製品ではなく、置く場所と機能が噛み合っていないことにあります。部屋ごとに整理します。

実際に使われる機能は、だいたい決まっている

長く使われている人の使い方を並べると、ほぼこの範囲に収まります。

  1. タイマー・アラーム — 手が塞がっているときに声で設定できる
  2. 音楽・ラジオの再生
  3. 照明や家電の操作
  4. 天気・ニュースの確認
  5. 買い物リストへの追加
  6. 家族への呼びかけ(部屋間の通話)

ここに入らない機能(複雑な質問、長い会話)は、実際にはあまり使われません。この6つのどれを使うかで、選ぶ機種が決まります。

キッチン:画面あり

手が濡れている、材料を触っている。声で操作できることの価値が一番高い場所です。

  • タイマーが複数同時に使えるか確認する。料理では複数使います
  • 画面があるとレシピが見られる。声だけより明らかに便利です
  • 水はねと油を考えると、拭ける素材かどうかも実用的な判断材料になります

8インチクラスの画面付きが、この用途では扱いやすいサイズです。

寝室:小さく、暗く

画面が明るすぎると眠れません。ここが一番の判断基準です。

  • 自動で明るさを落とす機能があるか
  • 時計として使うなら、暗い部屋で見やすい表示か
  • 大きな画面は圧迫感が出ます

小型のモデルは、時計とアラーム、簡単な操作に絞った構成です。寝室ではこれで足ります。

そして、カメラ付きのモデルを寝室に置くかどうかは考えてください。物理的にカメラを塞ぐ機構はありますが、気になるならカメラなしのモデルを選ぶほうが素直です。

リビング:音と、ハブ機能

  • 音楽をそれなりに聴くなら、スピーカー性能が上のモデル
  • スマートホーム機器を増やす予定があるなら、ハブ内蔵のモデルを選ぶと、別途ハブを買わずに済みます
  • テレビの近くに置くと、テレビの音声に反応して誤作動することがあります。少し離すのがコツです

玄関・廊下:不要なことが多い

声をかける時間が短い場所です。ここは人感センサーによる自動化のほうが効きます。声をかける必要すらないのが理想の状態です(自動化の考え方)。

選ぶときの実務的な確認

Wi-Fiの帯域

多くのスマートホーム機器は2.4GHz帯でしか動きません。ルーターでSSIDを分けている場合、設定時に2.4GHz側へつなぐ必要があります(ルーターの話)。

音声アシスタントの種類

Alexa、Googleアシスタント、Siri。家の中で揃えるのが基本です。混在すると、機器ごとに呼びかけ方が変わって続きません。

すでに使っているスマートフォンや、持っているスマートホーム機器の対応に合わせるのが素直です。

プライバシー

  • マイクを物理的に切るボタンがあるか
  • カメラ付きなら、物理シャッターがあるか
  • 録音データの扱いは、各社の設定画面で確認・削除できます

気にする人は、カメラなし・画面なしのモデルを選ぶのが確実です。

買わなくていい場合

  • 一人暮らしで、スマートフォンが常に手元にある → 声をかける場面が生まれません
  • スマートホーム機器を増やす気がない → タイマーと天気のためだけなら、スマートフォンで足ります
  • 音楽をしっかり聴きたい → スマートスピーカーの音質は、同価格帯の専用スピーカーに劣ります。音が目的なら別に買うべきです
  • 家族に反対されている → マイクが常時オンの機器は、同居人の合意が要ります。ここは押し切らないほうがいいです

買い時

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定価で買う理由がほとんどない製品です。急いでいないなら、セールの時期まで待ってください。旧世代が併売されている期間は、そちらの下げ幅がさらに大きくなります。

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