ガジェットの電気代は、どこで効いてどこで効かないか

読みもの

待機電力を切っても、ほとんど変わりません。実際に効く場所だけ押さえます。

節電の話で最初に出てくるのが「待機電力を切る」ですが、デスク周りのガジェットに関しては、ほぼ効きません

効く場所と効かない場所を分けます。

まず、桁を把握する

電気料金の目安を1kWhあたり31円として計算します。

機器 消費電力 1日8時間・30日 月額の目安
スマホの充電 1回あたり約0.02kWh 1日1回 約19円
ノートPC 30〜60W 約7〜14kWh 約220〜450円
27インチモニター 30〜50W 約7〜12kWh 約220〜370円
デスクライト 5〜15W 約1.2〜3.6kWh 約37〜110円
Wi-Fiルーター(24時間) 5〜10W 約3.6〜7.2kWh 約110〜220円
充電器の待機電力 0.1W未満 ほぼゼロ 1円未満

充電器を挿しっぱなしにしても、月に1円もかかりません。 節電のために毎回抜くのは、労力に見合いません(ただし、ほこりによる火災の観点では別の話です。電源タップの話)。

実際に効くのは「熱を出すもの」

電気代が大きく動くのは、熱を作る家電です。

機器 消費電力
電気ケトル 1200W前後
ドライヤー 1200W前後
電気ストーブ 800〜1200W
スチーム式加湿器 300W前後
エアコン(暖房) 500〜1500W(外気温による)

デスク周りの機器を全部足しても、電気ストーブ1台に及びません。節電を考えるなら、まず暖房と給湯です。

デスク周りで効く3つ

1. モニターの明るさ

輝度を下げると消費電力が下がります。100%と50%では、機種によって10〜20Wほど違うことがあります。

そして明るさを下げるのは目にも良いので、一石二鳥です(モニターを買ったらやる設定)。

2. 使わない時間の電源

  • モニターは、離席時にスリープに入る設定を確認する
  • ノートPCは、蓋を閉じたときの動作を「スリープ」に
  • 1日8時間使う機器を、9時間つけていたのを直すだけで1割強減ります

3. 加湿器・暖房の方式

季節家電は桁が違います。スチーム式の加湿器は300W前後、気化式なら数十Wです。1日10時間使うと、ひと月で数百円の差になります(加湿器の方式)。

「見える化」が一番効く

節電で確実に効くのは、何がどれだけ使っているかを知ることです。感覚で切っていると、効かないところを切って、効くところを見逃します。

消費電力を計測できるスマートプラグを1つ挿すと、その機器の実測値がグラフで出ます。1,000円台なので、疑わしい家電を1台ずつ測っていくだけで見当がつきます。

測ってみると、だいたい次のことが分かります。

  • デスク周りは、思ったより安い
  • 暖房と給湯が、想像以上に高い
  • つけっぱなしの時間が、思ったより長い

バッテリーを長持ちさせるほうが、金額的には大きい

電気代を数十円削るより、機器を1年長く使うほうが金額の効果は大きいです。

  • モバイルバッテリーは満充電と空を避けると長持ちします。防災用に置くなら50〜80%で保管(扱い方
  • 熱を避ける。 充電しながらの高負荷作業、直射日光、車内放置はバッテリーを縮めます
  • ワイヤレス充電は有線より発熱します。急がないときの手段として使うのが無難です(ワイヤレス充電の話

やらなくていい節電

  • 充電器をこまめに抜く。 月1円未満です
  • Wi-Fiルーターを夜間に切る。 月に数十円で、スマートホーム機器が止まります
  • モニターを完全に電源オフにする。 スリープとの差はわずかです。起動の手間のほうが大きい

まとめ

  1. 熱を出す家電が電気代の大半。デスク周りは誤差の範囲
  2. デスク周りで効くのは、モニターの輝度使わない時間
  3. 季節家電は方式の選択で桁が変わる
  4. 感覚で切る前に、スマートプラグで測る

節電のために不便になるなら、本末転倒です。効かないところは諦めて、効くところだけやるのが続きます。