Bluetoothが途切れるとき、見る場所は5つ
イヤホンの故障を疑う前に。電波の干渉と、体の向きと、接続台数の話です。
ワイヤレスイヤホンやキーボードが途切れる。イヤホンを買い替える前に、ほとんどは環境側の問題だと知っておくと無駄な出費を避けられます。
上から順に確認してください。
1. 体が電波を遮っている
Bluetoothの2.4GHz帯は、水に吸収されます。そして人体はほぼ水です。
- スマートフォンを後ろのポケットに入れて歩くと、体を挟んで通信することになります
- 片耳だけ途切れる場合、スマホと反対側の耳が切れているはずです
- カバンの底、上着の内ポケットも同様に遮られます
対策は単純で、スマートフォンを体の前側に持つことです。これで直るケースがかなりあります。
2. 2.4GHz帯が混雑している
Bluetoothと、Wi-Fiの2.4GHz帯と、電子レンジは同じ帯域を使います。
- 電子レンジを動かすと途切れる → 典型的な症状です。レンジの前に立たない
- Wi-Fiルーターの真横に座っている → ルーターから離れるか、Wi-Fiを5GHz帯に寄せる
- 人混み、駅、オフィス → 周囲のBluetooth機器が多いほど混雑します
自宅なら、ルーターの置き場所を見直すだけで改善することがあります。ルーターを床や机の下に置いている場合、その近くで作業すると干渉しやすくなります。
3. 接続台数が多すぎる
多くの機器は、同時接続できる台数に上限があります(マルチポイントは2台が一般的)。
- 使っていない機器のBluetoothをオフにする
- 過去のペアリング情報が溜まっていると、接続時に迷うことがあります。使わない機器の登録は削除する
- PCとスマホとタブレットで同じイヤホンを取り合うと、勝手に切り替わります
心当たりがあるなら、一度ペアリングを全部消して、使うものだけ登録し直すのが早いです。
4. コーデックの設定
高音質のコーデック(LDACなど)は、データ量が多いぶん途切れやすいです。
- 電車内や人混みで途切れるなら、コーデックをAACやSBCに落とすと安定します
- Androidなら開発者オプションから、あるいはメーカーのアプリから切り替えられます
- LDACには「音質優先」「接続優先」の設定があり、接続優先にすると安定します
音質と安定性はトレードオフです。移動中は接続優先、家では音質優先という使い分けが現実的です(コーデックの話)。
5. 機器側の問題
ここまでやって直らない場合です。
- ファームウェアの更新。 メーカーのアプリから確認できます。接続の安定性は更新で改善することがあります
- リセットと再ペアリング。 手順は製品ごとに違います
- 充電ケースの接点の汚れ。 片方だけ症状が出るならここを疑ってください
- バッテリーの劣化。 残量が少ないと出力が落ち、途切れやすくなります
買い替えを考える前に
「途切れるから高いイヤホンに買い替える」は、外れることが多い判断です。上位機でも、体で遮られれば途切れますし、電子レンジの前では同じです。
買い替えで効くのは、
- Bluetoothのバージョンが古い(5.0未満)機器を使っている
- マルチポイント非対応で、切り替えのたびに再接続している
- アンテナ設計が弱い安価な製品を使っている
このどれかに当てはまる場合です。それ以外なら、環境の調整のほうが効きます。
有線という選択肢
見落とされがちですが、途切れてはいけない場面では有線が確実です。
- 会議の録音、配信、ゲームの音
- BIOS画面やOSの再インストール(Bluetoothキーボードは起動前の画面で使えません)
- 電波が混雑する場所での作業
ワイヤレスに全部を寄せず、有線を1本持っておくと詰みません(キーボードの話)。
まとめ
- スマートフォンを体の前に持つ
- 電子レンジとルーターから離れる
- 使わない機器のペアリングを削除する
- 移動中はコーデックを接続優先に
- ファームウェアを更新して、ダメならリセット
ここまで無料です。買い替えの判断は、そのあとで構いません。価格の記録はイヤホン・スピーカーのカテゴリにまとめています。
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