イヤホンが片方だけ聞こえなくなる、たいていの原因
故障の前に、耳垢とバッテリーを疑ってください。手入れの手順と、寿命の判断です。
完全ワイヤレスイヤホンでよくある症状が、片方だけ音が小さい、聞こえないです。買い替える前に、確認すべきことがあります。
原因の多くは故障ではありません。
1. まず、音の出口を見る
イヤホンの先端(ノズル)には、金網かメッシュのフィルターがあります。ここに耳垢が詰まると、音が小さくなります。片方だけ症状が出るのは、左右で耳垢の量が違うからです。
確認と掃除の手順は、
- イヤーピースを外す。 シリコンの部分を引っ張れば取れます
- ノズルを明るい場所で見る。 白っぽい詰まりがあれば、それが原因です
- 乾いた歯ブラシか、綿棒で優しく払う。 下向きにして、落とす方向に
- 爪楊枝や針を刺さない。 メッシュを破ると、内部にゴミが入ります
- イヤーピースは水洗いできる。 中性洗剤で洗って、完全に乾かしてから戻す
水やアルコールをノズルに直接かけないでください。内部に入ると、それこそ壊れます。
これで戻るケースは、かなり多いです。
2. 充電ケースの接点
片方だけ充電されていない場合、ケース内の金属の接点が汚れているか、ポケットの糸くずが挟まっています。
- ケースのくぼみを、乾いた綿棒で拭く
- イヤホン側の接点も同様に
- ポケットに裸で入れると、糸くずが確実に溜まります
充電のたびにケースに入れているのに減っている、という場合はここです。
3. 左右のペアリングがずれている
ソフトウェア側の問題で、リセットで戻ることがあります。
- 接続機器側から、一度ペアリング情報を削除する
- イヤホンをケースに戻して、メーカー指定の手順でリセットする
- 再度ペアリングする
手順は製品ごとに違います。説明書かメーカーサイトを確認してください。
4. バッテリーの劣化
ここまでやって戻らないなら、バッテリーの可能性があります。
- 左右で使用時間が違う(片方だけ先に切れる)
- 買ったときと比べて、明らかに再生時間が短い
- ケースに入れてもすぐ減る
完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーは小さく、充電回数が多いので、劣化が早い部類です。2〜3年で再生時間が半分程度になるのは、珍しいことではありません。
バッテリーは交換できない製品がほとんどです。ここまで来たら買い替えになります。
日常的にやっておくこと
使ったら拭く
耳から外したあと、乾いた布で拭くだけです。これを習慣にすると、詰まりの進行が大きく遅れます。
イヤーピースは消耗品
シリコンは劣化します。硬くなる、破れる、伸びると、密閉が落ちて音が変わります。
- 半年〜1年で交換の目安
- 純正の替えが売っていることが多い
- サイズを変えると、遮音とフィット感が変わります。合わないまま使っている人がかなりいます
音が悪い、ノイズキャンセリングが効かないと感じたら、まずイヤーピースのサイズを疑ってください(イヤホンの選び方)。
汗をかいたら、その日のうちに
汗は真水より機器に厳しいです。運動に使うなら、防水等級を確認したうえで、使用後に拭く習慣をつけてください。
高温を避ける
夏の車内、直射日光の当たる窓際。バッテリーは熱で劣化します。ケースごと置きっぱなしにしないでください。
衛生面の話
イヤホンは、耳に入れる道具です。
- 汚れたイヤホンは外耳炎の原因になります。 かゆみや痛みが出たら、使用を控えて掃除する
- 人と貸し借りしない。 耳の常在菌は人それぞれです
- 長時間の連続使用を避ける。 耳を休ませる時間を作る
大音量での長時間使用が聴力に影響することも知られています。ノイズキャンセリングは、周囲が静かになるぶん音量を下げられるのが本来の利点です。音量を上げるために使うと、逆効果になります。
買い替えの判断
- 掃除とリセットで戻らない
- 再生時間が半分以下になった
- ケースの蓋が閉まらない、接点が破損している
このどれかなら買い替えどきです。手放すときは、バッテリー内蔵なので燃えないごみに出せません。回収ボックスへ出してください(古いガジェットの手放し方)。
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