ワイヤレスイヤホンは、スペック表の上から選ばない

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ワイヤレスイヤホンは、スペック表の上から選ばない

ノイズキャンセリングもコーデックも、耳に合っていなければ意味がありません。確認する順番を書きました。

イヤホンの商品ページは、ノイズキャンセリングとドライバーとコーデックが上に並んでいます。選ぶときの重要度は、だいたいその逆です。

先に形を決める

同じ価格帯でも、耳への入り方が3種類あります。ここを間違えると、あとの要素は全部意味を失います。

カナル型は耳の穴に差し込みます。遮音が効くのでノイズキャンセリングとの相性がよく、いま売れている製品のほとんどがこれです。ただし耳の奥が痛くなる人が一定数いて、これは慣れでは解決しません。

インナーイヤー型は耳の入口に乗せます。AirPods の無印がこの形です。圧迫感がなく長時間つけていられますが、電車の中では音を上げることになります。

オープン型(耳を塞がない形)はここ数年で増えました。在宅勤務で呼びかけに気づきたい、走りながら車の音を聞きたい、という用途ならこれ一択です。音質を語る製品ではありません。

カナル型が合わないと分かっている人が、評価の高いカナル型を買っても、使わなくなるだけです。

ノイズキャンセリングは「静かになる」ではない

正確には、低い音が減ります。エアコンの唸り、電車の走行音、飛行機のエンジン。この帯域には驚くほど効きます。

一方で、人の話し声、キーボードの打鍵、食器の音はあまり減りません。カフェの喧騒が消えると思って買うと、期待と違います。「隣の人の話が聞こえて集中できない」を解決したいなら、ノイズキャンセリングより、遮音性の高いイヤーピースと、何か鳴らしておくことのほうが効きます。

上位機と中位機の差も、この低域の減り方の深さと、風切り音の処理くらいです。1万円と3万円で、体験が3倍変わることはありません。

コーデックは送る側で決まる

LDAC や aptX Adaptive に対応していても、繋ぐスマホが対応していなければ AAC や SBC で鳴ります。iPhone は AAC までなので、LDAC 対応を理由に選ぶ価値はありません。Android で、かつ手持ちの機種が対応していることを確認してから、はじめて検討材料になります。

そして、対応していたとしても、違いが分かるかは別の話です。ここを最優先で選んだ人が満足しているのを、あまり見たことがありません。

電池は「ケース込み」を読まない

パッケージに大きく書かれている「最大30時間」はケースでの充電回数を足した数字です。見るべきはイヤホン単体の連続再生時間で、しかもノイズキャンセリングをオンにしたときの数字です。

通勤の往復で使うだけなら5時間でも足ります。一日つけっぱなしにする仕事なら、単体8時間を下回ると厳しくなります。

マルチポイントは、あると戻れない

2台に同時に繋いでおいて、鳴ったほうに自動で切り替わる機能です。PCで作業しながらスマホの通話を取る使い方をする人には、これが最大の差になります。仕様表では小さく書かれがちなので、意識して探してください。

ここまでの条件をひと通り満たしているのが、たとえばこのあたりです。

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買い時

イヤホンは後継機が出た直後に大きく下がる分野です。年に1回の大型セールを待つより、型番の世代交代を待つほうが下げ幅が大きいこともあります。

当サイトで価格を記録している製品はイヤホン・スピーカーのカテゴリにまとめています。割引率の見方は「〇%OFF」で判断しないための3つの確認を参照してください。