PCはシャットダウンか、スリープか

読みもの

電気代の差はわずかです。判断の基準は、使い方と安定性のほうにあります。

「毎回シャットダウンすべきか、スリープでいいか」。よく聞かれる話ですが、電気代の差は小さいのが実際のところです。

判断の基準は別にあります。

電気代の目安

スリープ中の消費電力は、機種によりますが1〜3W程度です。

1kWhあたり31円として、3Wで24時間つけっぱなしにしても、月に70円前後

  • 節電のためにシャットダウンする意味は、ほぼありません
  • 気にするなら、熱を作る家電のほうが桁違いに大きい

スリープが向く場合

  • 1日に何度も使う。起動の待ち時間がなくなります
  • 作業の続きから再開したい。アプリとファイルが開いたまま
  • ノートPCで、蓋を閉じるだけにしたい

シャットダウンが向く場合

  • 数日使わない
  • 動作が不安定になってきた。再起動で解消する問題は多い
  • OSやドライバーの更新を適用したい(再起動が必要なことがあります)
  • 移動する(ノートPCをカバンに入れる)

ノートPCを移動するとき

これは電気代とは別の、実用的な話です。

スリープ状態のままカバンに入れると、発熱することがあります。

  • スリープから勝手に復帰する設定になっていると、閉じた鞄の中で動き続けます
  • 通気のない状態で発熱すると、バッテリーの劣化が加速しますバッテリーを長持ちさせる習慣

移動するなら、シャットダウンか休止状態が安全です。

「休止状態(ハイバネート)」という選択肢

メモリの内容をストレージに書き出して、電源を切る方式です。

  • 消費電力はゼロ
  • 作業状態は保たれる
  • 復帰はスリープより遅い(ストレージから読み込むため)

長時間使わないが、作業を残しておきたい場合に向きます。

デスクトップPCの場合

  • 起動が速い機種なら、シャットダウンでも困りません
  • 常時起動でファイル共有やダウンロードをしているなら、スリープか起動したまま
  • 落雷の多い地域では、使わないときにコンセントから抜くという判断もあります(サージ保護付きの電源タップを使っていても、保護素子は消耗します)

週に一度は再起動する

スリープ中心の運用でも、定期的な再起動は意味があります。

  • メモリに溜まった問題がリセットされる
  • 更新が適用される
  • 「なんとなく遅い」が解消することがあります

モニターはスリープで十分

  • モニターのスリープと電源オフの差は、わずかです
  • 毎回電源ボタンを押す手間のほうが大きい
  • 離席時に自動でスリープに入る設定を確認してください(モニターを買ったらやる設定

周辺機器はどうなるか

  • USBハブ経由の機器は、PCのスリープ中に給電が止まることがあります。外付けストレージの電源が落ちる、といった挙動です
  • マウスやキーボードでスリープから復帰する設定は、オンにもオフにもできます。カバンの中で復帰するのが困るなら、オフに

まとめ

  • 電気代を理由にシャットダウンする必要はない
  • 移動するならシャットダウン(鞄の中での発熱を避ける)
  • 不安定なら再起動
  • 週に一度は再起動する

「毎回きちんと切る」ことに意味があるのは、移動するときと、更新を当てるときです。それ以外は、使いやすいほうで構いません。