オンラインの遅延を減らす、順番のある対策
回線を変える前にできることがあります。効く順に、無料のものから並べました。
オンライン会議が途切れる、ゲームの応答が遅い、動画が止まる。回線を乗り換える前に、やることがあります。
効く順に、費用のかからないものから並べます。
0. まず、原因を切り分ける
有線で直接つないで速度を測る。 これが出発点です。
- 有線でも遅い → 回線か、建物の設備の問題。ルーターを替えても直りません
- 有線は速く、無線だけ遅い → ルーターと電波の問題。以下の対策が効きます
集合住宅のVDSL方式(電話線を使う方式)は、構造的に上限が低くなります。この場合は契約の見直しが必要です。
1. ルーターの置き場所を変える(無料)
一番効いて、一番タダです。
- 床に置かない。 電波は下に飛びにくい。棚の上など、床から1〜2mへ
- 家の中心に近い場所へ
- 金属と水を避ける。 冷蔵庫の裏、水槽の近く、金属ラックの中
- 電子レンジから離す
ONUの位置に縛られることが多いのですが、LANケーブルを延ばしてルーターだけ移動させることはできます。数百円で解決することがあります(ルーターの話)。
2. 周波数帯を使い分ける(無料)
- 5GHz帯 → 速いが壁に弱い。同じ部屋なら有利
- 2.4GHz帯 → 遅いが壁を越えやすい。離れた部屋や、スマートホーム機器用
同じ部屋にいるのに2.4GHzにつながっていることがあります。SSIDを確認してください。
3. 使っていない機器を切る(無料)
接続台数が多いと、処理が分散します。
- バックグラウンドで更新している機器がないか
- クラウド同期が走っていないか
- 別の部屋で動画が再生されていないか
ルーターの推奨接続台数を超えていると、不安定になります。
4. 有線にする(数千円)
ここから費用が発生しますが、効果は確実です。
無線には、電波干渉、混雑、距離による減衰といった不確定要素があります。有線はそれを全部なくします。
- ノートPCに有線ポートがなければ、USB-Cの有線LANアダプターで2,000円台
- デスクトップPC、テレビ、ゲーム機は、置き場所が固定なので有線にしやすい
- 止まると困る作業(会議、配信、対戦ゲーム)のときだけ有線という使い分けでも構いません
有線にすると、無線側の混雑も減ります。台数が減るので、スマートフォン側も安定します。
5. LANケーブルを確認する(数百円)
見落としがちです。
- Cat5e以上を使う。古いケーブルだと速度が出ません
- 長すぎるケーブルを束ねない
- 破損や折れ癖のあるケーブルは交換する
6. ルーターを買い替える(5千円〜)
ここまでやって改善しないなら、ルーター本体です。
効果が出るのは、
- 5年以上前の機種を使っている
- 接続台数が20台を超えている
- 同時に複数人が動画を見ると止まる
Wi-Fi 6のエントリー機なら5,000円台です。古い機種からの買い替えなら、これで明確に変わります。
7. メッシュにする(2万円〜)
家が広い、階をまたぐ、鉄筋で電波が通らない。1台では無理な場合です。
中継機よりメッシュのほうが扱いやすいです。中継機は電波を受けて再送信するため、速度が半減することがあります(中継機の例、メッシュの例)。
8. 回線を見直す(最後)
ここまでやって足りないなら、契約です。
- 有線での実測が契約速度に届いていない → プロバイダか建物の問題
- 1Gbpsを超える回線に変える → その場合、ルーターとPCのポートも2.5G以上にしないと活きません
ゲームの応答(ping)について
対戦ゲームでは、速度(Mbps)より**応答時間(ping)**が効きます。
- 有線化が一番効きます。 無線特有のばらつきが消えます
- 可変リフレッシュレート(VRR) をモニター側でオンにすると、表示のカクつきが減ります(モニターを買ったらやる設定)
- サーバーの場所や、ゲーム側の問題は、こちらでは解決できません
「回線速度が速い=pingが低い」ではありません。 1Gbpsの回線でも、無線経由なら応答は不安定になります。
まとめ
- 有線で測って、原因を切り分ける(無料)
- ルーターの置き場所を変える(無料)
- 周波数帯を確認する(無料)
- 使わない機器を切る(無料)
- 有線にする(数千円)
- ルーターを替える(5千円〜)
- メッシュにする(2万円〜)
- 回線を見直す(最後)
上から順にやる。 これだけで、多くの場合は5番までで解決します。価格の記録はネットワークのカテゴリにまとめています。
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