キーボードはJIS配列かUS配列か

読みもの

見た目の好みだけで選ぶと、日本語入力で毎日つまずきます。違いと、乗り換えの現実を書きます。

キーボードを買うとき、**JIS配列(日本語配列)とUS配列(英語配列)**のどちらにするか。見た目だけで決めると、使い始めてから困ります。

違いを整理します。

物理的な違い

JIS配列 US配列
キーの数 多い(かなキーなど) 少ない
Enterキー 大きい(逆L字) 横長
スペースキー 短い 長い
記号の位置 数字キーの上段に独自配置 数字キーの上段が標準的
変換・無変換キー ある ない
半角/全角キー ある ない

日本語入力の切り替え

ここが最大の違いです。

  • JIS配列 → 「半角/全角」キー1つで切り替わる
  • US配列 → キーがないので、ショートカットソフトで割り当てる必要がある

US配列で日本語を打つ場合、多くの人は次のどれかを使います。

  • 左右のAltキーに「英数」「かな」を割り当てる(ソフトで設定)
  • Ctrl+スペースなどのショートカット
  • Macなら、標準で「英数」「かな」の切り替えがある(JIS配列のMacの場合)

設定すれば快適に使えますが、設定しないと不便です。ここを許容できるかが分かれ目になります。

JIS配列が向く人

  • 日本語を打つ時間が長い
  • 職場や学校のPCがJIS配列(複数の環境を行き来する)
  • 設定をいじりたくない
  • 記号の位置を覚え直したくない

US配列が向く人

  • プログラムを書く。 記号([ ] { } ; ')の配置が素直です
  • 見た目のすっきりさを重視する
  • スペースキーが長いほうがいい
  • 設定を自分で作るのが苦にならない

乗り換えの現実

配列を変えると、しばらく速度が落ちます。

  • 記号の位置を体が覚え直すまで、数日〜数週間
  • 両方を行き来すると、どちらも遅くなります。会社はJIS、自宅はUSという環境では、混乱が続きます
  • 特に「@」「:」「_」の位置が違うので、パスワード入力で止まります

環境を統一できないなら、無理に変えないほうがいいというのが実務的な結論です。

購入時の注意

型番で配列が分かれる

同じモデル名でも、型番の末尾で配列が分かれることがあります。

  • 商品ページの「日本語配列」「英語配列」の表記を確認する
  • 写真がUS配列でも、実際はJIS配列のことがあります(逆も)
  • 仕様欄の記載を信じてください型番の読み方

Mac用とWindows用

  • キーの刻印が違います(⌘とWindowsキー)
  • 多くのキーボードは両対応で、スイッチや設定で切り替えられます
  • 刻印が合わなくても動作はしますが、気になる人は専用モデルを

配列以外に見るところ

配列を決めたら、次は形とサイズです。

  • テンキーの有無。 フルサイズは横幅を取り、マウスが右に押しやられます(肩への影響
  • 打鍵音。 在宅で会議をするなら、静音モデル(静音キーボードの例
  • 接続方式。 Bluetoothだけだと、PCの起動前の画面で使えません

キーボードとマウスは、スペックより先に決めることがある

試す方法

  • 店頭で触る。 配列は実際に打たないと分かりません
  • 安いキーボードで試す。 3,000円前後のUS配列を1つ買って、数週間使ってみる
  • 合わなければ戻せばいい。いきなり高価なものを買わない

高価なキーボードは、配列を決めてから買うのが失敗しない順番です。価格の記録はデスク周りのカテゴリにまとめています。