タブレットを買うか、ノートPCを買うか

読みもの

「軽いPCの代わり」として買うと、たいてい後悔します。役割が分かれる境界を書きます。

タブレットとノートPCは、できることが重なっているようで、重なっていません。「タブレットにキーボードを付ければPCの代わりになる」と考えて買うと、多くの場合うまくいきません。

境界がどこにあるかを書きます。

向いていることが違う

タブレット ノートPC
読む・見る 得意 普通
手で書く 得意(ペン) 不得意
文章を書く 可能だが遅い 得意
複数ウィンドウで作業 制限がある 得意
ファイルの管理 制限がある 得意
開発・専門ソフト ほぼ不可 可能
起動の速さ 速い 普通
持ち歩きやすさ 得意 機種による

「消費」はタブレット、「生産」はPCという線引きが、いまでも大きくは外れていません。

タブレットが向く人

  • 本・漫画・資料を読む時間が長い
  • 手書きでメモや図を描く。 ペン入力はPCでは代替しにくい体験です
  • 動画を見る。 画面が近く、どこにでも持っていける
  • すでにPCを持っていて、2台目が欲しい

特に最後が重要です。PCを持っている人の2台目としては、タブレットは非常に有効です。逆に、1台目としてタブレットを選ぶと詰まります

ノートPCが向く人

  • 文章を書く、表計算をする、資料を作る
  • 複数のアプリを行き来する
  • ファイルを整理する、圧縮する、変換する
  • 仕事や学校で指定されたソフトを使う

「レポートを書く」「Excelで集計する」「プログラムを書く」。このどれかが必要なら、PCです。

タブレット+キーボードの現実

キーボードを付ければ文章は書けます。ただし、

  • 膝の上で安定しない。 キックスタンド式は、机がないと使いにくい
  • アプリの機能が省略されている。 同名のアプリでも、PC版とタブレット版で機能が違うことがよくあります
  • ファイル操作が面倒。 圧縮、名前の一括変更、複数階層の移動
  • ウィンドウの並べ方に制限がある

短時間のメールや軽い編集なら十分です。1日の作業をこれでやると、細かいところで止まります。

迷ったときの判断

次の質問に1つでも「はい」があるなら、PCを選んだほうが安全です。

  1. 仕事や学校で指定されたソフトを使う必要があるか
  2. 1日1時間以上、文章や表を作る
  3. ファイルを整理する作業があるか
  4. 外部モニターにつないで作業したいか

すべて「いいえ」で、かつ読む・見る・手で書くが中心なら、タブレットのほうが満足度が高くなります。

「PCが遅いからタブレットに」は危険

よくある動機ですが、問題の解決になっていないことが多いです。

PCが遅い原因は、多くの場合ストレージの空き容量や常駐ソフトです。タブレットを買っても、PCでやっていた作業は結局PCに戻ってきます。

先にノートPCを買い替える前に、足せるものを試してください。数千円で解決することがあります。

どちらを選んでも要るもの

  • 充電器。 1台にまとめると荷物が減ります(選び方
  • 外部モニター。 どちらも画面が小さいので、家では大きい画面につなぐと作業が変わります
  • キーボードとマウス。 姿勢の問題は、画面とキーボードを分離しないと解決しません(高さの話

つまり、どちらを買っても周辺機器は共通です。だから周辺機器から先に揃えるという順番も成り立ちます。

買い時

どちらも新モデルの発表前後で前世代が下がる分野です。そして、前世代で困ることは多くありません。

  • タブレット → 読む・見る用途なら、2〜3世代前でも実用に耐えます
  • ノートPC → OSのサポート期間だけは確認してください。ここは妥協できません

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