外付けストレージは、容量単価と用途で決める

読みもの

SSDとHDDの使い分け、速度が要る場面、そして「1台だけに保存しない」という原則です。

外付けストレージは、容量あたりの単価で比べると判断が早くなります。そのうえで、用途に足りる速度と耐久性があるかを見ます。

SSDとHDD、どちらか

SSD HDD
速度 速い(400〜2000MB/s) 遅い(100〜150MB/s)
容量単価 高い 安い
静音性 無音 動作音がある
衝撃 強い 弱い(動作中は特に)
大容量 高価 4TB以上が現実的な価格
長期保管 通電しないとデータ保持に不安 磁気で保持。ただし機械的な故障がある

持ち歩く、速度が要る → SSD。大容量を安く、家に置く → HDD。 この分け方で大きくは外しません。

用途ごとの必要速度

速いほど良いわけではなく、用途に対して足りているかです。

  • 書類・写真のバックアップ → 400MB/s前後で十分(スティック型の例
  • 写真の現像、動画の書き出し先 → 500〜800MB/s(800MB/sクラスの例
  • 動画編集を直接この上で行う → それ以上の規格(USB 3.2 Gen2x2、Thunderbolt)
  • テレビ録画・ゲーム保存 → 400MB/s前後で足ります

カタログの速度が出るかは、接続側にも左右されます。 PCのポートがUSB 2.0なら、SSDの性能は出ません。ハブ経由でも帯域を分け合って落ちることがあります(ハブとドックの話)。

端子の形を確認する

買ってから困るのがここです。

  • 付属ケーブルがUSB-Aの製品は多い。USB-Cしかない薄型PCでは変換が要ります
  • USB-C/A両対応のケーブルが付属する製品なら、機器を選びません(両対応の例
  • USB-C搭載のiPhoneに直接挿せる製品もあります。スマートフォンの動画を逃がす用途で効きます

容量の決め方

今使っている容量の2倍が目安です。

  • 写真中心 → 1TB
  • 動画を撮る → 2TB以上
  • 書類とバックアップ → 500GB〜1TB

そして、容量単価は大きいほうが有利になることが多い。1TBと2TBを並べて、1GBあたりで比べてみてください。2TBのほうが安いことがよくあります。

一番大事な原則:1台だけに保存しない

SSDもHDDも壊れます。壊れ方が違うだけです。

  • HDD → 異音などの前兆が出ることがある
  • SSD → 前兆なく、ある日読めなくなることがある

重要なデータは2か所以上に置いてください。

  • 外付け+クラウド
  • 外付け2台(片方は別の場所に置く)
  • PC本体+外付け

火災や盗難まで考えるなら、物理的に別の場所に1つ置くのが理想です。

そして、定期的に中身を開いて確認する。数年放置したドライブが、いざというときに読めないのはよくある話です。

長期保管の注意

  • SSDを通電せずに何年も放置しない。 理論上、電荷は少しずつ抜けます。年に一度は繋いでください
  • HDDは立てるか寝かせるかを変えない。 動作中の姿勢変更は避ける
  • 高温多湿を避ける。 押し入れの床に近い場所は湿気が溜まります(保管の話

暗号化

外に持ち出すストレージには、暗号化を検討してください。

  • 製品付属のソフトでファイル単位に暗号化できるものがある
  • OS標準の機能(BitLocker、FileVault)でドライブ全体を暗号化する方法もある
  • 落としたときに、中身を読まれないことが目的です

価格の動き方

ストレージは、他のガジェットと価格の動き方が違います

  • 半導体の需給で上がることもある
  • 「待てば下がる」とは限らない
  • 大型セールでは値引きの対象になる

必要な時期が決まっているなら、大きく下がるのを待つより、納得できる容量単価で買うほうが現実的です。価格の記録はストレージのカテゴリにまとめています。

買わなくていい場合

  • クラウドで足りている → 容量と料金を比べてください。数年分の月額を足すと、外付けのほうが安いこともあります
  • PC本体の容量に余裕がある → まず本体を整理するほうが早いことがあります(買い替える前に足せるもの
  • バックアップの習慣がない → 買っても使われません。まず自動でバックアップされる仕組みを作るほうが先です