冬の静電気とガジェット
パチッとくる季節に、機器を壊さないための対策です。乾燥と一緒に考えます。
冬になると、ドアノブや車でパチッとくる季節です。人間にとっては痛いだけですが、精密機器にとっては故障の原因になります。
何が起きるか
静電気の放電は、瞬間的に数千ボルトに達します。これが端子や基板に流れると、
- 半導体が損傷する(すぐ壊れるとは限らず、後から不安定になることがあります)
- USBメモリやSDカードのデータが壊れる
- 接触不良の原因になる
すぐに症状が出ないのが厄介な点です。「最近なんとなく不安定」の背景に、静電気があることがあります。
一番効く対策:湿度を上げる
静電気は乾燥した環境で起きます。湿度が40%を超えると、発生がかなり減ります。
- 加湿器を使う(方式ごとの違いは加湿器は方式で決まる)
- 湿度は**40〜60%**が目安。60%を超えると結露とカビのリスクが上がります
- 独立した温湿度計で、人のいる場所の湿度を測る(温湿度計の例)
暖房を使うと湿度が下がるので、暖房と加湿はセットで考えてください(暖房器具の選び方)。
触る前に放電する
機器に触れる前に、金属に触れて放電します。
- ドアノブ、机の金属部分、壁のコンセントプレートのネジ
- 手のひら全体でゆっくり触れると、指先で触れるより痛くありません
- 木や壁に触れるだけでも、ある程度は逃げます
服装
- 化学繊維の重ね着で起きやすい
- 特に、ウールと化学繊維の組み合わせ
- 綿や麻の素材は帯電しにくい
冬に作業部屋でフリースを着る人は多いと思いますが、PCの内部を触る作業のときだけは避けたほうが安全です。
特に気をつける場面
PCの内部を触るとき
メモリやSSDの増設、清掃。ここが一番危険です。
- 作業前に金属に触れて放電する
- 静電気防止手袋やリストバンドを使う
- 基板の端子部分に指で触れない
- カーペットの上で作業しない
USBメモリやSDカードの抜き差し
- 端子に指で触れない
- カードはケースに入れて保管する(microSDの話)
外から帰ってきた直後
車から降りたとき、コートを脱いだ直後は帯電しています。機器に触る前に一度放電してください。
結露にも注意
静電気とは別ですが、同じ冬の問題です。
冷たい場所から暖かい部屋に持ち込むと、機器の内部に結露します。
- 外から持ち帰ったノートPCやカメラは、カバンに入れたまま30分ほど置く
- すぐ電源を入れない
- 結露は、静電気より確実に基板を傷めます
保管中の対策
使っていない機器も、冬は乾燥します。
- 乾燥剤と一緒に密閉するのは湿気対策として有効ですが、静電気対策にはなりません
- 帯電しにくい紙や布の袋に入れる
- ビニール袋は帯電しやすいので、直接包まない
保管の考え方は使わないガジェットの、正しいしまい方にまとめました。
まとめ
- 湿度を40〜60%に保つ(一番効く)
- 機器に触る前に金属で放電する
- PCの内部を触る作業は、特に注意する
- 外から持ち込んだ機器は、30分置いてから電源を入れる
1番だけでも、冬の間の静電気はかなり減ります。加湿器は暖房とセットで考えると、体感温度の面でも得をします。
季節家電の買い時は季節家電は、使う3か月前に買うのが一番安いに、価格の記録は生活家電のカテゴリにまとめています。
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