モニターを縦置きにすると、何が変わるか

読みもの

文章とコードには効き、動画と表計算には効きません。向く用途と、実際の設定手順です。

モニターを90度回して縦にする(ピボット)。合う用途と合わない用途がはっきり分かれる使い方です。

縦置きが効く用途

縦に長い情報を扱うときです。

  • 文章を書く・読む。 1画面に入る行数が増えます
  • コードを書く。 スクロールの回数が減ります
  • PDFや資料を読む。 A4の書類は縦長です
  • SNSやチャット。 タイムラインは縦に流れます
  • 写真の縦構図を確認する

縦置きが合わない用途

  • 動画を見る。 上下に黒帯が出ます
  • 表計算。 横に列を並べる作業では不利
  • ゲーム。 対応しないタイトルがほとんど
  • 横に広いUIのソフト(動画編集のタイムラインなど)

現実的な構成:2枚目を縦にする

メインを横、サブを縦という構成が、いちばん使われている形です。

  • メイン(横)→ 主な作業
  • サブ(縦)→ チャット、資料、コード、タスクリスト

1枚しかない環境で縦にすると、動画を見るたびに回すことになります。2枚構成の2枚目に向いた使い方です(1枚か2枚かの判断)。

縦置きにする方法

スタンドが対応している場合

ピボット(縦回転)に対応したスタンドなら、そのまま回せます。

対応しているかは、仕様表の「スタンド」の項目で確認できます。

モニターアームを使う

スタンドが対応していなくても、VESA対応ならアームで縦にできます

買う前に机を測る話はモニターアームは、買う前に机を見るにまとめました。

回したあとの設定

物理的に回しただけでは、表示は縦になりません。 OS側の設定が要ります。

  • Windows → 設定 → システム → ディスプレイ → 画面の向き → 「縦」
  • macOS → システム設定 → ディスプレイ → 回転 → 90°

**どちらに回したか(時計回りか反時計回りか)**で「縦」と「縦(反対向き)」を選び分けます。ケーブルの取り回しがきれいになるほうを選んでください。

縦置きで起きやすい問題

視野角

IPSパネルでも、縦にすると上下方向の見え方が変わります。特に画面の上端と下端で、色や明るさが違って見えることがあります。

VAパネルは視野角の変化が大きいので、縦置きには向きません。IPSのほうが有利です。

ケーブルの取り回し

回すと、端子の位置が横になります。ケーブルが折れ曲がることがあるので、L字のコネクタや、余裕のある長さを用意してください。

高さ

縦にすると画面が背に伸びます。上端が高くなりすぎることがあるので、スタンドやアームで下げる必要があります。

目線より上に情報があると、見上げる姿勢になります(高さの合わせ方)。

スケーリングの混在

メインと縦サブで解像度が違うと、ウィンドウを移動したときに文字サイズが変わります。同じ解像度で揃えるか、スケーリングを調整してください。

サイズの目安

  • 24インチ → 縦にしてちょうどいい。高さが出すぎない
  • 27インチ → 縦にすると、上端がかなり高くなります。アームで下げる前提
  • 32インチ以上 → 縦置きには向きません。首を上下に振ることになります

縦置きには、小さめのモニターのほうが向くというのが実感に近いところです。

買い替えるほどではない

今のモニターがVESA対応なら、アーム(3,000円台から)だけで試せます。合わなければ横に戻せばいいので、失敗の損失も小さい。

まずは手持ちのモニターで試して、効くと分かってから専用の2枚目を考える。この順番が無駄になりません。価格の記録はモニターのカテゴリにまとめています。