ノイズキャンセリングで消える音、消えない音

読みもの

ANCが得意な低い音と、苦手な人の声。数字の比べ方と、長く使うときの注意。

ノイズキャンセリング(ANC)は、マイクで拾った周りの音と逆の波を出して、音を打ち消す仕組みです。すべての音が同じように消えるわけではありません。

得意な音、苦手な音

音 消えやすさ
電車の走行音、飛行機のエンジン、エアコン よく消える(低く、一定の音)
人の話し声、キーボードの音 残りやすい(高く、変化する音)
突然の大きな音 残る

低く一定の音が消えるだけで、移動中の疲れはかなり変わります。一方、「話し声を完全に消したい」という期待には応えにくいのが実際です。

数字は比べにくい

「-45dB」「-52dB」といった数字は、メーカーごとに測り方が違います。同じメーカーの製品どうしなら目安になりますが、別のメーカーと並べて比べることはできません。

耳をふさぐこと自体の効果

イヤーピースやイヤーパッドで耳をふさぐだけでも、高い音はかなり減ります(パッシブの遮音)。ANCの効き目は、耳にぴったり合っているかで大きく変わります。イヤーピースのサイズを替えるだけで、静かさが変わることがあります。

価格帯の違い

上位機(ソニー WH-1000XM6、Bose QC Ultra Headphones 2など)と入門機(UGREEN HiTune Max5c、SOUNDPEATS C30など)の差は、消える音の量だけでなく、消したときの圧迫感の少なさや通話の品質にも出ます。

注意

  • 歩いているときは、外音取り込みに切り替えるか、片耳だけにする
  • 圧迫感で頭が痛くなる人もいます。弱めの設定がある製品だと調整できます

買わなくていい場合

  • 家の中の静かな部屋でしか使わない
  • 周りの音が聞こえないと不安な場所で使う
  • 耳をふさぐこと自体が苦手

どれくらい静かになるかは、耳に合うかどうかで変わります。返品できる条件を確認してから買うと、合わなかったときの損を小さくできます。