紛失防止タグは、どのネットワークに載るかで決まる
性能差より、iPhoneかAndroidか。形と電池の方式で、使い続けられるかが分かれます。
紛失防止タグは、タグ単体では何もできません。世界中のスマートフォンがすれ違いざまに位置を中継する仕組みに載って、はじめて「遠くにある持ち物」が見つかります。
だから選ぶときに一番効くのは、製品の性能ではなくどのネットワークに載るかです。
1. ネットワークは2つ
| ネットワーク | 使う端末 | 特徴 |
|---|---|---|
| Appleの「探す」 | iPhone / iPad / Mac | 国内の普及率が高く、都市部では見つかりやすい |
| Googleの「Find Hub」 | Android | Android端末の総数は多い。地域差がある |
iPhoneユーザーはApple、AndroidユーザーはGoogle。 ここは選択の余地がありません。両方に対応した製品もありますが、同時に両方へ接続することはできないのが普通です。どちらかを選ぶ形になります。
両対応の製品を選ぶ意味は、「今はiPhoneだが、次はAndroidかもしれない」という乗り換えの保険です。
2. 形は、付ける場所で決まる
- 丸型・キーホルダー型 → 鍵、カバン、ペットの首輪。穴かホルダーで吊るす前提
- カード型 → 財布、カードケース、パスポートケース。厚さ3mm前後なら、カードポケットに入る
- シール型 → リモコン、ノートPC、貼り付けたいもの
財布に丸型を入れると、想像以上にかさばります。財布ならカード型が正解です。
3. 電池の方式で、寿命の扱いが変わる
| 方式 | 交換 | 注意点 |
|---|---|---|
| ボタン電池(CR2032など) | 自分で交換できる | 年1回ほど交換。複数個持つと手間と費用が積む |
| 充電式(USB-C) | 充電すれば続く | 1年に1回程度の充電。ケーブルは手持ちのもの |
| 電池交換不可 | できない | 切れたら買い替え。安いが使い捨て |
電池交換不可の製品は避けたほうがいいです。数年で全部買い替えになります。今から買うなら、ボタン電池交換式か充電式のどちらかです。
4. 精度は「近距離」で差が出る
遠くにあるときは、どの製品もネットワーク任せなので大差ありません。差が出るのは近くまで来たあとです。
- 音を鳴らす → どの製品にもある。カバンの中や部屋の中ならこれで足りる
- 方向と距離を表示する → 超広帯域(UWB)に対応した製品と端末の組み合わせでのみ使える。落とし物を屋外で探すときに効く
UWBは対応端末が限られます。手持ちのスマートフォンが対応しているかを確認してから、その機能に価格を払うか決めてください。
5. できないことを理解しておく
ここを誤解すると、期待外れになります。
- リアルタイムで追跡する機能ではない。 他人のスマートフォンとすれ違ったときだけ位置が更新されます。人通りのない場所では更新されません
- 盗難対策にはならない。 取り外されれば終わりです。また、タグには知らない人に付けられたときの警告機能が入っており、長時間の追跡は仕組みとして防がれています
- 圏外では無力。 山中や地下では、中継する端末がありません
「置き忘れ」を見つける道具であって、追跡装置ではありません。
置き忘れ通知が、実は一番効く
意外に見落とされている機能です。タグから一定距離離れると、スマートフォンに通知が来る設定にしておくと、落とす前に気づけます。
探す機能は落としたあとの話ですが、通知は落とす前の話です。設定を有効にしておいてください。
どこに付けるか
優先順位はこうなります。
- 鍵 — 無くすと家に入れない。代替手段のコストが一番高い
- 財布 — カード類の再発行が面倒
- カバン — 置き忘れが起きやすい
- 預け入れ荷物 — ロストバゲージのときに位置が分かる(航空会社の規定は要確認)
ノートPCやタブレットは、OSに探す機能が入っていることが多いので、タグは不要なことが多いです。
買い時
紛失防止タグは単価が安く、複数個まとめて買うと単価が下がる製品です。1個で試してから、セール時に買い足す流れが無駄になりません。
大型セールではクーポン併用で下がることが多いカテゴリなので、3個以上ほしいならセールの時期を待つ価値があります。逆に、1個だけなら金額が小さいので、今困っているなら待たずに買ってください。
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